ドイツにはコンビニがない。法律で禁じられているからだ。

一九五六年につくられた「閉店法」は、その後の改正で何度か緩和されたが、今でも原則、商店の
営業を平日の午前六時~午後八時に限っている。長時間労働を防ぐためだ。
ただガソリンスタンドや駅の売店は例外。自宅近くの給油所も年中無休、終夜営業の売店を併設している。

では、貴重な二十四時間営業の店だから繁盛しているかというと、そうでもない。たいてい閑散としている。
私自身、日本ではコンビニを使わない日はなかったが、ドイツでは給油以外で立ち寄ったことはない。
一日のうち昼間は働き、夜は休む。一週間のうち五日働いて週末は休む。そういうリズムを社会全体が
共有している。少し大げさに言えば、日本の正月に感じる森閑とした雰囲気が週末ごとにやってくる。
そして年単位では数週間のバカンス。年三十日の有給を誰もが使い切る。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2013121802000260.html