アフガン地震、タリバンが国際社会に救助要請…「人が土の中に埋まってる」「水や避難設備が不足」

アフガニスタン東部の山岳地帯で22日未明にマグニチュード5・9の地震が発生し、少なくとも1050人が死亡したことを受け、アフガニスタンの実権を掌握したイスラム主義勢力タリバン暫定政権は同日、国際社会に救助を要請した。

 被害が最も深刻とみられる東部パクティカ州では、倒壊した家屋の下敷きになった人々の捜索や救助が続いているが、豪雨による土砂崩れの影響で難航している模様だ。

 ロイター通信は「家で寝ていたら突然部屋が崩れ落ちてきた。地域の家屋は全て破壊された」とする地元住民の声を報じた。救助隊員は「多くの人が土の中に埋まっている」としている。

 英BBCによると、タリバン高官から同日、国連に連絡があり、国連のアントニオ・グテレス事務総長が国際社会に援助を求める声明を出した。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、タリバン政権が被災者の一部に食事とテントを配ったが、水や避難設備などが多数不足しているという。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20220623-OYT1T50111/