9日午前8時50分ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・槍ケ岳(3180メートル)の飛騨沢付近で「雪で滑り、友人がけがをした」とタイ国籍の僧侶の男性(33)から高山署に通報があった。いずれもタイ国籍の僧侶で、千葉県成田市の男性(39)と埼玉県深谷市の男性(38)が県警ヘリに救助された。2人は脚や顔にけがを負ったが、命に別条はない。

署によると、3人は仲間で、6日に上高地から入山。8日夜は槍ケ岳山荘に泊まり、岐阜県側へ下山する途中だった。現場は標高約2600メートルで50㌢ほどの積雪があり、3人は滑って数十メートル下に落ちた。通報した男性にけがはなかった。3人はけさに運動靴姿で、アイゼンやヘルメットを着けていなかった。