独、ガスプロム元子会社を救済 最大100億ユーロ融資
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ドイツ政府は14日、ロシアの国営ガス大手・ガスプロムの子会社だったガスプロム・ゲルマニアを長期的に管理下に置き、政府系金融機関が最大100億ユーロ(104億ドル)を融資する救済策を発表した。欧州のエネルギー安定確保につなげたい考え。

ガスプロム・ゲルマニアはガスの取引、貯蔵、輸送を手掛けており、ロシアのウクライナ侵攻後の4月にガスプロムが手放したことを受け、期間限定でドイツ政府の管理下に置かれていた。長期管理に切り替えるのに合わせて企業名を「Securing Energy for Europe(欧州のエネルギー安定確保)」に変更する。

政府筋によると、政府系金融機関の復興金融公庫(KfW)が90億─100億ユーロを融資し、事業継続を支援する見通し。

ガスプロムは14日、ロシアからドイツに天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム1」の供給量を減らしたと発表。欧米の対ロシア制裁により、独シーメンス・エナジーがカナダで整備中のタービンを返送できないためとしており、エネルギーの安定供給を確保する重要性が改めて浮き彫りになった。