お化けなんてないさ

1970年代 北海道

その日永田さんは怖がりにも関わらず、心霊特番を見てしまった。
「なんでこんなの見ちゃったんだろ。」
そう思いながらも2階の寝室に向かった。
怖さを誤魔化すために「お化けなんてなーいさ♪お化けなんて嘘さ♪」と口ずさみ階段を上がっていると

『いるよ』

耳元ではっきりと囁かれた。