レイプによって人生を狂わされた人を支援する活動においては、まず沈黙を破るよう被害者を説得しなければならない。


著名な人権団体「ラ・ストラーダ(La Strada)」のユリア・アナソワ(Yuliia Anasova)弁護士は、
「警察に通報できない被害者も多い。専門的な治療を受ける決心さえつかない人もいる」と話す。

今回の戦争でレイプ被害に遭った人のためにラ・ストラーダが開設したホットラインには、17人の被害に関する相談があった。
被害者の1人は男性だった。「この男性は恥ずかし過ぎて医者にはかかれないと言っている」とアナソワ氏。

ラ・ストラーダが接触した被害者は全員、ロシア兵にレイプされたと訴えた。被害現場の多くは自宅だったという。
だが、公式に被害届を出したのは3人だけだ。「治療を受けることよりも、警察に行くことの方を嫌がる」