米起業家のイーロン・マスク氏は、他の経営者なら世間には見せない衝動的、本能的なエネルギーを隠すことはしないようだ。
つまり、社会通念や企業の一般的行動規範といった制約などは一切、お構いなしの行動によく出る。
他の経営者なら考えているだけのことをマスク氏は、口にしたときの影響も考えずに大声で発言する。

その最たる例が、マスク氏が率いるテスラと宇宙企業スペースXの社員に5月31日に送ったメールだ。
従業員に快適な在宅勤務をあきらめてオフィスに出勤するよう強く求めた(両社の工場の生産ラインで働く従業員にはもとより在宅勤務をする選択肢はなかった)。
マスク氏は「毎週、最低40時間オフィスで働くのが嫌だという者は、他の就職先を探すべきだ」などと従業員に求めた。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB0798J0X00C22A6000000/