群馬県内の警察署で、男性巡査(21)が、留置されている容疑者・被告向けに配られる弁当の中から、サンマひと切れ(50円相当)を、つまみ食いしたとして、窃盗容疑で書類送検された。県警が、きょう午後、発表した。

県警によると、先月9日、警察署に留置されている男から「弁当のおかずが足りなかった。看守が食べているのでは」との申し立てがあったという。この日、弁当には、サンマの塩焼きがふた切れ入っているはずだったが、ひと切れしか入っていなかったとのこと。

担当の警察官が署内を調べたところ、留置場内の看守が使うゴミ箱の中から、サンマをひと切れ発見。その後、男性巡査を追及したところ、食べきれずにゴミ箱に捨てたことを認めたという。

男性巡査は、4月中旬から、留置場で配られる弁当の”つまみ食い”をしていたとのこと。当初は、留置されている男らが、手をつけていないおかずを食べていたという。しかし、食べ残しが多い弁当があったため、「自分で配って、自分で片付ければバレない」と考え、配る前の弁当から、一部のおかずを食べ始めたとのこと。

調べに対して、男性巡査は「おかなが減ったので食べた。バレないと思った。警察官として許されないことをした、責任を取って辞職します」などと話していて、きょう付けで辞職したという。県警は、男性巡査が、どこの警察署に勤務していたか明らかにしていない。