屋外でのマスク着用緩和の動きが広がる中、長期の新型コロナウイルス禍でマスク姿が定着し、素顔を見せることに抵抗を感じる人たちが若い世代で増えている。
下着を脱ぐのと同じように恥ずかしいとの意味から、「顔パンツ」という言葉も登場。「脱マスク」が進むか見通せない背景には、感染対策とは別の理由もありそうだ。

気温三〇度近くまで上がった週末の名古屋市中区の白川公園。友人と待ち合わせて一人でベンチに座っていた女子大学生(18)はマスク姿だった。親しい人たちの前以外でマスクを外すことはないという。

「素顔を見せてイメージと違うと思われたくない。『そんな顔してたんだ』と言われて、嫌な思いをする子もいるかもしれない」。看護系の学部に通っているため感染対策の意味もあるが、「顔全体を見せることにモヤッとする」と語った。

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