ランジュ「相変わらずみたいね、あなた」美里「え?」
ランジュ「『そうやって遊んでる暇ある?』って言ってるの」
ランジュ「就職活動、どうなのよ」
美里「愛ちゃんから聞いたの? ……入院してたときより少しは英語も話せると思うんだけど、まあギリギリはギリギリかな」
ランジュ「やっぱりそうなのね。……あなたの年齢じゃ、とっくの昔にギリギリも中途半端も通り過ぎてるでしょ」
ランジュ「そもそも私は就職のことを聞いたのに、英語がどうとか言い出して……。ずれてるのよ。見ててイライラするの!」
ランジュ「無職のアラサーなんだから、いい加減に女子高生のおっかけなんかやめて、もっと自分の人生に向き合ったら?」
愛「勝手なこと言わないで!」
ランジュ「そうやって甘やかすからよくないのよ!」
ランジュ「海外で仕事をしたい。そう言っていたのに、今のあなたはハロワにも行かず、今さら英語の本を買ってるだけ」
ランジュ「それで愛のおっかけをして、その歳で10も年下の女の子に自分の失った夢を重ね合わせているだけよ!」
ランジュ「あなたはそれで満たされたとしても、何も生み出してないわ」