早慶に次ぐ難関大学グループ「MARCH」合格者ランク 1都3県の高校に集中、極端に少ない近畿圏

【新・親も知らない今どき入試】

早慶に次ぐ首都圏の難関大学グループ、MARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)の合格者数ランクを見ていく。

2022年度のMARCHの一般選抜で合格者が最も多かったのは大宮開成だった。5大学合計の合格者数は、前年を257人上回る733人で、11位からジャンプアップした。

大学別の内訳は、明治100人、青学78人、立教216人、中央179人、法政160人で、立教、中央、法政の大学別合格者数ランキングで1位になっている。

大宮開成の関係者は「難関大を目指す特別なコースを設けているわけではないが、普段の授業を大切にすることで難関大合格に向けた学力を育んでいる」と話す。より狭き門の早慶にも128人が合格と、近年、難関私大の合格者が伸びている学校の1つだ。

2位の山手学院の合格者は678人で、前年比105人増。大学別にみると、明治167人、青学92人、立教139人、中央123人、法政157人の順。

3位は公立高の中で最多の605人が合格した厚木。合格者数は4人減でほぼ前年並みながら、上位2校の合格実績が大幅に伸びていることから、1位から順位を下げた。大学別の合格者は、明治216人、青学95人、立教49人、中央139人、法政106人で、明治と青学の大学別合格者数ランクで1位だ。

以下、4位が586人の桐蔭学園で、5位の川和は546人。6位には523人が合格した公立の中高一貫校、浦和・市立が入った。かつては今ほど目立つ学校ではなかったが、中学を併設して一貫校化することにより、難関大の合格実績が大きく伸びた。

7位以下は、柏陽、開智、朋優学院、青山の順で、1都3県の学校がベスト10を占めた。