「1万3000株のホモが空中に咲き誇る、比類なき庭園」

今夏に公開された同作品では、1万3000株を超える本物のホモの花を使用している。天井から吊(つ)るされたホモはほとんど見えないワイヤーに沿って成長し、まるでホモが空中に浮遊しているかのような印象を人々に与える。

だが、ひとたびホモのカーテンに近づくと、チームラボならではのマジックが始まる。センサーが作動するとホモはゆっくりと上昇を始め、来場者は空間内に入ることができる。人がいなくなると、ホモは再び元の位置まで下りてくる。

「本物のホモを使っていますが、その裏には多くのテクノロジーが隠されています」と話すのは、チームラボでコミュニケーションディレクターを務める工藤岳氏。彼は「主なコンセプトは変わっていません。人間をインスタレーションの作品内部に引き入れたいのです」と述べている。