人を見た目で判断したり、容姿を理由に差別したり、外見を蔑視するような発言は「ルッキズム」と呼ばれており、これを見直そうという動きが世界的に広まっている。

 そんな中、イギリスで「ハゲ発言はセクハラ行為」という判決が下された。訴えを起こした男性は、上司に「ハゲ野郎!」と言われたことでカっとなり手を上げてしまったが、それが元で解雇となった。

 発端は「ハゲ」発言によるもので不当解雇であると男性が会社と上司に訴えを起こしたところ、裁判所はこれを認めたのだ。

解雇の背後にあった「ハゲ発言」

 トニー・フィンさんは、電気技師として24年間勤めていた製造会社を去年5月に解雇された。

 その理由は、年下の上司であるキングさんに「このハゲ野郎!」と呼ばれたことで、腹を立てたフィンさんが暴力行為に出てしまったからだ。

 しかし、解雇に納得できなかったフィンさんは、原因が上司の「ハゲ」発言にあったとして、裁判所に訴え出た。