滋賀県大津市に住む小学6年生の智(さとし)くん(仮名)。
智くんは読書が大好きで、放課後、専門書を読むことを楽しみにしています。

はじめは緊張した様子で口数も多くありませんでしたが、興味のあることを尋ねると、とたんに様子が一変します。

新幹線の絵を描きながら、話し始めたのはアインシュタインの相対性理論について。

このほかにも量子力学の専門書を読んだり、プログラミングを学んで自分でゲームを作ったりしているという智くん。

自宅の本棚にはずらりと本が並び、そのほとんどを読んでしまったといいます。

知能検査の結果、智くんは「言語理解」に関する分野でIQ(=知能指数)が150。難解な理論や文章の読解に優れた能力があるといいます。

智くんはとても苦手なものもあると話し、学校の宿題を見せてくれました。
授業で乗ったびわ湖の船について感想をまとめる宿題です。

用紙の大半が白紙のままになっています。

智くんは手で文字をうまく書くことができないというのです。

さらに、ほかにも苦労していることがあるといいます。

それは、自分が考えていることが、周囲の人たちになかなか理解してもらえないことです。

場合によっては、「自慢話をしている」と受け止められて、しだいに学校に行くことがつらくなっていったといいます。

智くんは、自分のペースで学習したいと考え、去年から特別支援学級に通っています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220502/k10013597491000.html