トヨタ自動車は2022年4月20日、レクサスブランドの新型車「RZ」の詳細を世界初公開した。

■スピンドルはグリルからボディーへ

パワートレインはフロントに最高出力150kW(204PS)、リアに80kW(109PS)の駆動用モーターを搭載した4WD「DIRECT4(ダイレクトフォー)」で、車輪速や加速度、舵角などの情報に基づいて前後トルク配分を100:0〜0:100の間で制御する。発進時や直進加速時にはピッチングを抑制しつつダイレクトな加速感が得られるよう前後60:40〜40:60程度で配分。コーナリング時にはステアリングの切り始めを75:25〜50:50とする一方で、コーナー脱出時は50:50〜20:80とリア寄りにトルク配分し、トラクション性能を確保しながらピッチングを抑制。気持ちのいい旋回フィーリングを実現したという。駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は71.4kWhで、WLTCモードの一充電走行距離は約450km(開発目標値)とされている。RZはレクサス初の電気自動車(BEV)専用モデルであり、BEVを軸としたブランド変革の起点に位置づけられている。BEV専用プラットフォームの採用やバッテリーとモーター配置の最適化による理想的な慣性諸元、軽量かつ高剛性なボディーなどにより、既存のモデルよりも車両の基本性能を大幅に進化させている。