「気候変動の深刻さを一般の人たちに気づいてもらいたい、そのために“時計”を作りたい」若者たちがクラウドファンディングで1300万円を超えるお金を集め、きょう、その時計が渋谷ハチ公前の観光案内所に設置されました。

設置されたのは「気候時計」という時計です。書かれている数字は7年と98日。そして、刻々と数字は減り続けています。

気候変動による深刻な被害を防ぐためには「産業革命前からの気温上昇を1.5度」までに抑えることが必要とされています。

この時計が示しているのは、今のペースで温室効果ガスを出し続けた場合に、1.5度上昇してしまうとされるタイムリミットまでの残された時間なのです。

気候変動の問題に取り組んできた大学生を中心とした若者のグループa(n)actionが昨年12月から今年1月にかけて「気候時計を渋谷に100個設置する」ためのクラウドファンディングを実施し、1353万6000円を集めました。きょう設置されたのはその1号機です。

記者会見をしたメンバーは
「日本で気候変動に対するムーブメントが起きていないのは、こんなに時間がないことに気づいていないからだと思う。この時計を見ると、時間がないと実感してもらえると思う。7年後と聞いたら動かずにはいられないと信じている」と話していました。

グループは渋谷に100個の気候時計を設置することを目指していて、公民館や商業施設などと交渉を進めているということです。