止まらぬ円安、購買力50年前の水準 「低い成長力 魅力なし」

■ルーブルと並ぶほど、円売り
 最近の急な円安は、米国が3月に利上げを決めたことが直接の引き金だ。日本は金利を低く抑える金融緩和を続けているため、金利が高いドルを買って円を売る動きが加速。年初からの14日までの下落率は対ドルで8.6%に達している。
 同時期の欧州(ユーロ圏)のユーロの下落率は3.4%、英国のポンドは2.5%で、円の半分以下。円の下落率に近いのは、ロシアの通貨ルーブルで、年初から9.8%下落している。ウクライナへの侵攻後、異例の経済制裁を受けているロシアの通貨と並ぶほど、円が売られるという事態となっている。

2022年4月15日05時00分