公共交通機関で無料配布していた紙の時刻表を廃止する動きが相次いでいる。インターネットの普及が主な理由だが、新型コロナウイルス感染拡大による公共交通機関の利用者減少で廃棄が増えたことも要因だ。高齢者を中心に存続を求める声もあり、

(中略)


一方、市民の利便性と公共交通機関の利用促進のため、行政などが代わりに紙の時刻表を発行する動きもある。

 上越市は北陸新幹線が開業した2015年から地元の鉄道や路線バス、乗り合いタクシーの時刻表をまとめた「総合時刻表」を作成し、全戸配布している。

地元で路線バスを運行する頸城自動車はそれに合わせ、自前の時刻表を廃止した。同社乗合課は「費用や手間が少しでも軽減されるのは助かる」としている。