受賞した『ドライブ・マイ・カー』からは濱口監督がオスカー像を受け取りに登壇し、通訳をつけながらも自身で英語を使った関係者への賛辞を述べていた。しかし、濱口監督が最初の賛辞に一息ついたところを、トラヴィス・バーカーによるドラムがすかさず流れはじめ彼の言葉を遮る。彼がまだ話しているのにそれが続くので、本人が「まだ少し良いですか」と制し、日本語でキャスト陣への感謝を語った。そしてようやく、スピーチ本題に差し掛かると思いきや、また一息ついたところで勝手にドラムが流れはじめ、今度はプレゼンターのティファニー・ハディッシュが監督の背中に手を当てて退場を促す事態が発生。

明らかにスピーチをしきっていないことから「(濱口監督の)スピーチを遮っておいて、二度とアカデミー賞は“多様性”なんて言葉を口にするな」など、ネット上では批判の声があがっている。世界最大の放送局として知られるアメリカのABCも、SNSで批判的な反応をみせた。